東京家政学院大学 Tokyo Kasei Gakuin University

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【学長メッセージ】成人の日に

2018/01/08

成人の日を迎えたみなさん、ご家族のみなさん、成人おめでとうございます。

 

 昨年暮れに搭乗した飛行機、いつも通り着陸が近いことを知らせる「操縦室から」のアナウンスがありました。しかし「いつも」と違うのは、アナウンスの声の主、副操縦士が女性だったこと。初めての経験でした。

 帰宅後、日本の航空会社に女性パイロットが何人いるかを調べようとしましたが、正確な数は分かりません。日本で初めての女性旅客機機長である藤明里(ふじあかり、日本航空株式会社)さんが「パリ国際航空ショー」(2015年)でスピーチした中に、日本の航空会社で働くパイロットは約5000人、そのうち女性は50人ほど、女性の機長は藤さんを含め4人との一節がありました。女性パイロットは僅か1%程度に過ぎない、ということです。

 藤さんは、スピーチ後記者の質問に「男女の能力に差はない。女性が働くことで社会に利益があると思ってもらえるようになれば、みんなの意識は変わる」と答えたそうです。ただし、スピーチの中で「男女は平等だと思っていたのですが、社会的には良くも悪くも男女の差があること」を知ったとも。みなさんの前にも、これから大きな「男女の差」という壁が立ちはだかることあるでしょう。

 「成人の日」とは、その壁に一人で立ち向かう最初の一歩かも知れません。

「国民の祝日に関する法律」には、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」とあります。つまり、「成人」とは「みずから生き抜く」おとなを意味しています。「成人の日」は20歳が区切り。もっとも、既にみなさんが経験しているように、民主主義の大切な権利、「選挙権」は一昨年「18歳以上」に引き下げられていますから、いずれ「成人」への区切りも18歳となるでしょう。

 もちろん、「成人の日」いち日で「おとな」へと変貌する訳ではありませんが、この日を境にみなさんがご両親や関係者の「庇護」を離れ、文字通り「みずから生き抜く」意思を確認するいち日になればと思います。

 

 とはいえ、みなさんは孤独になるのではなく、社会の一員、他者との関係の中で成長していきます。その際、何がみなさんの信条となるのか?藤さんはスピーチの中でウォルト・ディズニーの次の言葉を引用していました。

「正直に自分の無知を認めることが大切だ。そうすれば、必ず熱心に教えてくれる人が現れる」
 (All you’ve got to do is own up to your ignorance honestly, and you’ll find people who    
  are eager to fill your head with information.)

 

 あらためて、みなさんの成人をお祝いします。おめでとうございます。

 

本学がみなさんの期待に応えられる「熱心」な大学でありたいと、教職員一同願っています。(文中、藤明里さんのスピーチは次を参照しました。https://newswitch.jp/p/1167-2【外部サイト:日刊工業新聞社「ニュースイッチ」】)

 

2018年1月8日、成人の日に

東京家政学院大学学長  廣江 彰

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