東京家政学院大学 Tokyo Kasei Gakuin University

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【学長メッセージ】それぞれの誕生日-学院創立記念日に

2015/05/20

 学生のみなさんはご自身やご家族、さらには友人の誕生日をどのように祝っていますか?レストランで食事をしていると、”Happy birthday to you”の歌声が聞こえること、ありますね。もちろん、誰しも自分の誕生日を持ち、この世に生を受けたことを祝ってもらうのは嬉しいものです。

 

 大学にも誕生日があります。5月21日は東京家政学院92年目の誕生日。少しだけ複雑ですが、東京家政学院大学は学校法人東京家政学院のひとつ、他に中学・高校や筑波学院大学があります。本学の母体である東京家政学院はみなさんからすれば遥かな昔、創立者大江スミが大正12年(1923年)2月1日に設立した「家政研究所」に始まります。

 

 ではなぜ5月21日が誕生日、つまり創立記念日なのか?学院の歴史をまとめた『東京家政学院五十年史』によれば、「大正14年5月21日、創立記念祝賀会が催され、爾来この日が創立記念日…」(p.32)と説明されています。生まれは2月1日だが、記念日は5月21日になった、ということですね。もう少しすると学院創設100周年。その頃、みなさんは社会や家庭で楽しく活躍していることでしょうね。

 

 大学や学院の「誕生日」をどう祝うのか。みなさんは考えたことありますか?もちろん“Happy birthday…”は不要。むしろ、関東大震災(大正12年9月1日)の半年と少し前に創設した「家政研究所」を、数々の困難を超えて守り、発展させたひとりの女性の強い意思に思いを馳せること、あってよいかも知れません。女性がまだひとりの人間として社会に認められていなかった時代、本学の創立者である大江スミが何を考えていたのか、学生となる若い女性たちに何を期待していたのか。普段は何気なく通り過ぎる大江スミの胸像に向かって、今の時代のみなさんが問い掛けてみるもあり、かも知れません。もちろん、みなさん一人ひとりの心の中で、です。

 

 大江スミの歴史は本学町田キャンパスにある生活文化博物館に残されています。生活文化博物館に展示されているひとつの椅子。美しいスクールカラーの座面クッションを持ち、背面木部にKVAのデザインが透かし彫りになっているその椅子は、本学学生が教員の指導の下制作した往時のレプリカと聞いています。その椅子に背筋を伸ばして座り、大正・昭和の時代を想うもよし、またこれからの大学や、もちろん自分自身の将来を想うもよし、さまざまな祝い方ありそうですね?

 

 おめでとう、東京家政学院92回目の誕生日!

 

平成27年5月21日

東京家政学院大学 学長 廣江彰

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