東京家政学院大学 Tokyo Kasei Gakuin University

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ごきげんよう、先輩!(第2回)母校で家庭科教員として働く、倉田奈緒美氏

2016/01/07
左:倉田さん 右;関口さん

左:倉田奈緒美さん(2013年3月現代家政学科卒業) 右:関口結花さん(現代家政学科1年)

左:倉田奈緒美さん(2013年3月現代家政学科卒業) 右:関口結花さん(現代家政学科1年)

関口:倉田先輩、今日はお忙しい中、千代田三番町キャンパスまでお越しいただきありがとうございます。

倉田:こちらこそ、今日はお招きいただきありがとうございます。

関口:倉田先輩は現代家政学科卒業後、母校の浦和実業学園高等学校で家庭科教員として働いています。本日は家庭科教員を目指している人たちにアドバイスをいただきたいと思っています。

倉田:私も3年前まではみなさんと同じ立場だったから、ぜひ気軽にいろいろ質問してね。

関口:ありがとうございます。今日をすごく楽しみにしていました。

 

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<家庭科教員を目指した理由>

関口:倉田先輩はどうして家庭科教員になりたいと思ったんですか?

倉田:高校の家庭科の授業がとても楽しかったの。ある時、2時間続けてチーズを作ったりしたことがあってね。

関口:調理実習ですね。楽しそう。

倉田:そう。すごく楽しかった。こういう授業をしたいと思ったのがきっかけ。あと、家庭科って調理実習、被服実習、金銭管理にしても、学んだことをすぐ普段の生活に活かせるじゃない?

関口:はい。私は高校が調理科だったからわかります。高校で学んだ調理の知識とかコツとかすぐ家で試しました。

倉田:そうでしょ。そういう生活に直結しているところに魅力を感じたの。関口さんはどうして家庭科教員を目指そうと思ったの?

関口:高校の先生から家庭科の教員が向いているんじゃないと言われたのがきっかけです。それに、好きな調理の授業をしたいと思って目指しています。

倉田:関口さんのように、具体的にこういうことがしたいってことは良いことだね。

 

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<中学・高校の家庭科教員を目指すことについて>
関口:今、私は中学・高校どちらの家庭科教員を目指すかで、少し迷っているんですが、倉田先輩が、高校
の家庭科教員を目指した理由はなんですか?

倉田:そうね。教え方の違いかな。中学生と高校生って説明する時、ポイントが少し違うの。中学生には分かりやすい言葉・表現で説明する必要がある。でも、高校生は言葉を噛みくだかなくても、伝わるから、より直接的に伝えられる。

関口:教え方の違いですか。私はどちらが良いだろう。

倉田:高校生は直接的に伝えられるから授業内容は実践的にできるよね。私は生活により近い家庭科を目指しているから、高校で教えたいと思ったの。どちらの家庭科教員にも魅力があるから、これからゆっくり考考えてね。

関口:はい。誰にどんな風に家庭科を伝えたいか、これからしっかり考えていきたいと思います。

倉田:勉強しているうちに私はこうしたいとか見えてくるから、あせらずゆっくりと考えてね。

 

 

<母校で勤務することについて>

関口:私はまだ、それほど考えていないのですが、友達の中には母校で勤務したいという人もいます。倉田先輩はどうして母校で勤務したいと思ったのですか?

倉田:一番の理由は高校時代がすごく楽しかったから。

関口:どんな高校生活を送られたんですか?

倉田:私の高校ってマンモス高校だけど、クラスのみんなと、とても仲が良かったんだ。だから体育祭とか文化祭とかで団結力が高くてね。すごく充実していたの。

関口:高校が大好きってことですね。自分が好きな、育った高校だから伝えられることってありますよね。

倉田:そうね。生徒からしたら、ちょっと上の先輩って感じかな。

関口:ちょっと上の先輩の存在ってお話をされましたが、今まで自分の先生だった方と一緒に働くんですよね。それってどんな気持ちですか?

倉田:私が母校の教員になったとき、お世話になった先生に挨拶に行ったら「あら、制服じゃない・・・」って(笑)

関口:先生からしたら、倉田先輩にまだ生徒のイメージがあったってことですね(笑)

 

 

 

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倉田さんの勉強ノートに興味津々です。

<家庭科教員を目指した大学生活>
関口:家庭科教員を目指して、在学中は勉強に励まれたと思いますが、学生生活はどのように過ごしていま
したか?

倉田:私は現代家政学科が町田キャンパスにあった最後の年の学生で、ファッションショーを手伝ったりもしました。それ以外にも学友会の会長もやっていたよ。

関口:いろいろなことをされていたんですね。

倉田:そうね。もともと服飾は好きだったから、ファッションショーの手伝いとか楽しかったよ。

関口:家庭科教員を目指すための勉強はどんなことをされていたんですか。

倉田:普段の授業を何より大切にしていました。佐藤先生や長谷先生の授業はとても刺激になりましたし、予習復習は欠かさず行ってましたよ。

関口:やっぱり普段の授業が大切なんですね。教員採用試験のための対策はされましたか?

倉田:私は最初から私学の家庭科教員を目指していたんだよね。

関口:私学の教員を目指したいと思ったのはどうしてですか?

倉田:ずっと一つの学校で教えたいと思ったの。恩師に会いに行ったら異動でいないとかって寂しいじゃない?

関口:分かります。私立の基本的に異動がない点が良かったってことですね。

倉田:ええ。だから、私は私学教員適性検査の勉強をしたよ。もちろん、異動することで新たな環境で教えられるって魅力はあるから。これは好き好き。関口さんは今、どんな風に勉強しているの?

関口:私は空きコマができるように授業カリキュラム組むようにしています。

倉田:へえ。空きコマをつくるのはどうして。

関口:空きコマをつくって復習時間にあてています。学んだ内容をすぐ復習するようにしようって思ったかからです。

倉田:それは、すごく良いやり方ね。

関口:倉田先輩からこの勉強はしておいたほうが良いとかお勧めはありますか?

倉田:そうね。上村先生から消費者力検定は受験しておいた方が良いよとアドバイスを受けて受験したけど、受験して良かったなあと思うよ。

関口:私も先日受験しました。

倉田:消費者力検定は家庭科教育には大切な分野だからがんばってね。

 

 

 

<現代家政学科の特徴について>

関口:現代家政学科では、ひとつの分野に特定しないで複数の分野から興味のある授業を選択できますが、この学び方は、家庭科教員を目指すうえでどのように役立っていますか?

倉田:家庭科って本当に幅広い知識が必要。だから、衣食住に関する知識はもちろん、保育・福祉など、いろいろ学べることは本当に強み。

関口:これは特に良かったと思えることはありますか?

倉田:高校時代、私は住居などまったくやってなかったから、住居の大橋先生の授業はすごく新鮮で参考になったよ。平面図の書き方や建築の歴史とか面白かった。

関口:私も住居は全く知らなかったから大橋先生の授業はすごく刺激になります。

倉田:そうだよね。家庭科教員を目指す人って食や衣に興味がある人は多いけど、住は知らないって人が多いよね。だから住の知識がしっかり学べるってすごいことだと思う。

関口:他には何かありますか。

倉田:たくさんあるけど、社会福祉、ユニバーサルデザインなども良かったよ。こういうことって普段なかなか気づかないから、授業を受けることで本当にたくさんの発見がある。

関口:教員はいろいろな生徒と出会うから、こういう知識は大切そうですね。

倉田:ええ。私たち教員はさまざまな事情を抱える生徒たちを支えるから、こういう学びもとても大切ね。関口さんは、特に好きな授業ってある?

関口:私は家政学概論が特に楽しいです。水曜5限なので、疲れ切っている時間帯なんですが(笑)この授業はえっ、もう終わり?もっと授業受けたい!いつも思うんです。

倉田:どこが好きなの?

関口:植竹先生とか4人の先生が一つの授業を行ってくれているんですが、先生方が短い時間の中で、「食文化」「リビング」「ファッション」や「消費生活」などの各分野を幅広く教えてくれるんです。

倉田:すごく濃縮された貴重な時間ね。

関口:現代家政学科では、先生や上級生との懇談や学内実習、現代生活学セミナーを通して、いろいろ体験できるから本当に楽しいです。

 

 

<家庭科教員のやりがい・大変な点>

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倉田さんの学生時代のノート。綺麗に細かく書かれています。

関口:家庭科教員の大変な点、やりがいを教えてください。

倉田:大変な点・・・例えば、調理実習の準備って本当に大変。前日から仕込みをするんだけど、野菜を発注したり、生徒がやりいように事前に分量を量ったりするからね。

関口:私、大好きな授業でしたけど、裏ではそんな苦労があるんですね。

倉田:これが教える側と教わる側の差ね。でも、授業が終わった後、生徒の美味しかった。楽しかった。という言葉を聞くと本当にうれしい。一所懸命がんばって本当に良かったなあと思う。やりがいは、生徒の笑顔。これが一番!

関口:やりがいは生徒の関わりってことですね。

倉田:そうね。あと、何事もそうだと思うけど、大変さとやりがいって表裏一体。だから家庭科教員を目指すみなさんも勉強していて大変な時もあるだろうけど、それって充実しているってことだから、がんばってほしい。関口さんは、家庭科教員を目指していて不安な点とかある?

関口:私は家庭科に興味のない生徒に対してどうやったら興味を持ってもらえるかなと思っているのですが、倉田先輩はどうしていますか。

倉田:私は生徒に興味を持ってもらえるように、プリント作成の時はワーク形式を多く取り入れたり、資料集をうまく活用したりしているよ。

関口:倉田先輩の授業は生徒が体験できるってことですね。

倉田:そうね。家庭科は体験が一番だからね。あとは生徒とは結構ざっくばらんにいろいろ話したりしています(笑)

関口:倉田先輩は、生徒からしたら先生でありながら、ちょっと上の先輩でもあるんですね。そういう風に生徒の近くにいるってことが大切なんですね。

 

 

<倉田さんから家庭科教員を目指す方にアドバイス>

関口:最後に倉田先輩から家庭科教員を目指す方にアドバイスをお願いします。

倉田:勉強できる時間って学生の特権です。社会人になると勉強時間って本当に貴重です。だから今のこの時間を本当に大切に過ごしてほしいと思います。あと、何事にもいろいろ好奇心を持って取り組んでほしいいです。好き嫌いなく幅広く勉強してください。家庭科教員をするうえで役立たない科目なんて一つもないです。

関口:倉田先輩、本当にありがとうございました。いろいろお話を聞けて、さらに勉強への意識が高まりました。

倉田:がんばってね。いつか家庭科教員として一緒にお話ができることを楽しみにしていますね。

 

 

<インタビューを終えて・・・>

関口:倉田先輩の一つ一つの言葉が心にしみました。いろいろなことに好奇心を持ってこれからの学生時代を大切に過ごしたいと思いました。今まではあまり考えたことがありませんでしたが、母校での勤務も目指してみたいと思いました。

 

 

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◎倉田奈緒美さん(左)

2013年3月 本学 家政学部 現代家政学科 卒業

現職 学校法人 九里学園 浦和実業学園高等学校 非常勤講師

⇒在学時は学友会会長。現在は母校にて家庭科の非常勤講師。「母校で教壇に立ちたい」という希望をもって在学時より、家庭科教員そして母校勤務を目指していた。※本学フェイスブックで倉田さんのメッセージを動画配信中です。こちら

◎関口結花さん(右)

現代家政学科1年

⇒今は教職と学科の勉強を両立させながら勉強中の日々。今回の倉田先輩の話を聞いて、家庭科教員の夢をさらに明確にしたい。

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