東京家政学院大学 Tokyo Kasei Gakuin University

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ごきげんよう、先輩!(第4回)キャリアについて考えよう、角田陽心氏

2019/09/03

第4回 ごきげんよう、先輩!(角田陽心氏)

 

日時:2019年6月27日(木)10:00~11:00
場所:千代田三番町キャンパス、ロビー

ゲスト:角田陽心(現代家政学科2019年3月卒業、社会福祉法人福祉楽団 杜の家くりもと 勤務)

※社会福祉法人福祉楽団 https://www.gakudan.org/(外部サイト)
聞き手:下橋麻葉(現代家政学科3年)

※【現代家政学科】 私立大学情報教育協会主催「未来を切り拓く志を支援する『社会スタディ』」で優秀証をいただきました

 

今回は角田陽心先輩にお出でいただきました。現代家政学科を今年の2019年3月に卒業され、今は社会福祉法人福祉楽団 杜の家くりもと 施設福祉サービス部 生活支援課 ケアサービスワーカーとして勤務されています。話をうかがうのは下橋麻葉(現代家政学科3年)さんです。

今回は角田先輩と一緒にキャリア(※厚生労働省ではキャリアの概念を『時間的持続性ないしは継続性を持った概念』と定義)について考えていきたいと思います。

 

右:角田さん、左:下橋さん

 

なぜ、この会社に決めたのか、業界選びや就職活動時に大切にしたこと

下橋:角田先輩が今の会社を決めた理由を教えてください。

角田:理念に共感したこと、そして素直に面白そうと好奇心が湧いたからです。決める際に特に大切したことは収入や休日といった条件面でなく、自分の価値観・生き方であり、仕事を通じて誰かの役に立ち、それを実感できるところで働きたいと思っていました。

下橋:福祉業界を選択した理由は何ですか。

角田:3月初めのエントリー時は食品会社を志望していました。和食や郷土料理が好きで和食系企業の就職説明会に参加しましたが、海外事業や営業・企画の仕事に、そこまで惹かれませんでした。食べることは好きだけど、私の場合それを仕事のメインとするのは違うかもと考えるようになりました。その後、1月から取り組んでいた自己分析ノートをもう一度見直すようになりました。そこで自分の人生を振り返り、大切にしたいものや根底の価値観について考えました。私は大勢相手は苦手だけれど一対一は好き、誰かを縁の下で支えたり人のために全力になれる人間だと再認識しました。今でこそ、私は私と思えますが、小さい頃はいろいろコンプレックスがありました。だから、私はいろいろな人が自分らしく生きていける社会になって欲しいと願い、そのような社会に貢献できる福祉業界も良いと考えるようになりました。
下橋:福祉楽団はどのように見つけたのですか。

角田:インターネットでいろいろな社会福祉法⼈等を探しているときに⾒つけたのが福祉楽団です。けっこう直感的にビビッときたのですが、しっかりと知りたいと思い説明会にも参加しました。福祉楽団は幅広い事業を⾏っていますが、理事長の飯田さんの話で「ベースは⼈であり、暮らし。科学的実践を通して⼈と向き合う」という点に惹かれました。またそれ以外にも、「ケアを考え、くらしを良くし、福祉を変える」「福祉を⾔い訳にしない」という理念に、これまでの福祉への概念を打ち破る感じで共感しました。そして何より⾯⽩そうだと思いました。

下橋:就職活動中のESや面接で特に気をつけたところはどこですか。
角田:飾ることなく自分の言葉で伝えること。テンプレート的にならず、自分の体験や想いを伝えられるように、まずは全部書き出してから、分かりやすいようにまとめました。食品会社志望時は自分を良く見せるにはどうしたらいいか、にばかり気に気を取られてました。このまま飾った自分で内定をもらうことが良いことかと不安がありました。

下橋:福祉楽団の面接はどんな感じでしたか。
角田:⾯接ではなく⾯談という形だったのでオープンに話せました。⾃分を飾ることなく、私はこんな⼈間です、こんなことを頑張ってきました、と素の私を伝えることができました。また法人もどんな小さな質問、疑問にも答えるスタンスで迎えて下さり、お互いを“知る”ということを大切にしていましたね。強みや弱みの⾃⼰分析も⼀緒に確認し、再認識できました。⼀般的な企業は内定するか否かの⼀⽅通⾏だけど、そうじゃないところもあるんだとすごく新鮮でした。

下橋さんに勤務先を紹介する角田さん

 

大学時代に取り組んだこと

下橋:私は今キャリア・バームという自主ゼミに所属しています。社会人の方に近い距離でキャリアについて等いろいろ話を聞いていますが、角田先輩が学生生活で頑張っていたことを教えていただけますか。

角田:私は大学の授業を大切にしていました。わからないことは先生に聞いたり、図書館で調べて理解を深めたりしていました。レポートとか大変だったけど、けっこう楽しんで勉強していました。

下橋:インターンはされましたか?感想等教えてください。

角田:はい。自ら応募し、3年生の夏休み1ヶ月半、岩手県花巻市の漬物屋で生産から販売、イベントを企画し商品PRをするインターンに参加しました。大学の授業以外にも何か挑戦したい!という思い、企業の取組を実体験したい、あとは漬物が好き(笑)という理由です。

大変だったことは天候のせいで農作物が育たず、商品が用意できなかったりしたことがありました。企業の方と何度も話し合い、利益のこと、今後の信頼関係など、様々な問題がありながらも決断しなければならない難しさを体験しました。でも、そこで自分の意見を押し込まずにしっかりと伝えるということも学び、企業の方から「はっきり伝えてくれて嬉しかった」と言っていただくことができました。このインターンを通じて、言いたいことを簡潔にまとめて伝える力、大切さを学べました。
また、その時の農家さんとは、ご縁で、その後、3年生の冬から1年間、商品を東京で販売する際の仲介役をさせていただけることになりました。大学祭でも2回出店しましたが、ただ売るだけでなく、自分が花巻で実際に見たり聞いたりしたことを伝えるようにしました。ゼミの友達が興味を持ってくれて一緒に花巻に行き、菜種農家さんの菜の花畑を見たり、りんご農家さんで花摘みをしたりしたのも良い思い出です。

農家さんから「大変だけれども楽しい」と伺い多種多様な働き方があることを教わりました。1年生の時は企業で定年まで勤めることが、働くイメージだったけど、働くことは会社に勤めることだけではないし、一つの企業にずっと勤めることも素敵だけど、自分がやりたいと思ったことを全てやってみるような働き方も素敵だと気づきました。

下橋:すごいですね。自分だけではなく友達も巻き込んで活動されたんですね。いろいろな方から働くことを学んだんですね

 

入職して3か月。ギャップについて
下橋:就職して約3ヶ月経つと思いますが、入職して感じたギャップ(良い点・悪い点)はありますか。
角田:良い点は新⼊職員研修がとても充実していたことです。新入職員研修は2ヶ月あり、それが終わると自動的に介護職員初任者研修の資格を取ることができました。また先輩職員の⽅がフォローしフィードバックもしてくれます。それ以外にも「ケアコラボ」というICTのケア記録システムがあり、⽇々の⼤事な記録や何気ない情報を紙でなくスマートフォンで記録するのですが、複合的に確認できるうえに、ご利⽤者様の動画や写真を残すことができるので、視覚的にもわかりやすいです。この情報はご利⽤者様のご家族とも共有しているので、安⼼に繋がっています。

下橋:私は「未来を切り拓く志を支援する『社会スタディ』」というプログラムに参加したことがあり、その時のテーマがICTでした。福祉とICTの融合は新しい社会では必要なことですね。入職して感じた悪い点(ギャップ)はありますか。
角田:本当に悪い点はありません。ただ、改めて⼈の命にかかわる仕事なのだと実感しています。ご利⽤者様の体調は毎⽇⼀⼈ひとり違うので、安全に安⼼して暮らしていただけるよう、⼩さな変化に気づく観察⼒と常によりよいケアを考え続ける責任感が必要だと思います。⾃分が忙しい時も、「ご利⽤者様にとって」を⼀番に考えて⾏動するようにしています。

 

キャリアについて考えている、後輩たちへアドバイス

下橋:自分が就きたい仕事に就くために大学生活でやっておいたほうが良いことはありますか。
角田:下橋さんは既にキャリア・バームの活動等を通じてどんな生き方や働き方をしたいか考えてると思います。そのような活動は本当に大切だと思います。調べて動くこと。様々な職種・業界・会社を知ることが本当に大切だと思います。世の中には本当にいろんな仕事があります。自分の今の知識や知名度だけで決めてしまうのは自分の可能性の選択肢を狭めてしまことになると思います。みんな内定を目的にしがちだけど、会社に入った後どんなことがしたいのか、社会にどう貢献していけるのか、それが自分にの人生に何をもたらすものか、いろいろな働く大人からお話を聞いたり、現場を見ることが本当に大切だと思います。

下橋:角田先輩、本当にありがとうございました。

角田さんと下橋さん、対談を終えて

 

過去の「ごきげんよう、先輩!」はこちら

https://www.kasei-gakuin.ac.jp/campusinfo/senior.html

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