【教員著書紹介】戦後大学改革と家政学(石渡尊子先生※本学の「東京家政学院を学ぶ」のゲストスピーカー)

本学の「東京家政学院を学ぶ」にゲストスピーカーとして協力いただいている石渡尊子先生の著書を紹介します。

 

書名:戦後大学改革と家政学

著者:石渡 尊子(桜美林大学健康福祉学群教授※本学の自校教育に協力)
内容:女性が参画する民主社会と科学的生活とを支える新しい大学へ、その改革における家政学の展開を、丹念な史料発掘とインタビューを駆使して明らかにする。序章 戦後大学改革過程における家政学の転成/第1章 戦前・戦中期の「家政学」の実践と研究/第2章 新制大学制度上の家政学の誕生/第3章 ディシプリンとしての家政学の模索/第4章 男女共学の新制国公立総合大学における家政学の継承と変遷/第5章 女性の自立と実践力養成を目指した家政学の追求/第6章 地域貢献のための応用科学としての家政学の導入と変容/結章 学際的学問のさきがけとしての家政学の出発

著者から皆さまへ:「家政学は女子用の学問なのだろうか」。本書は、こんな素朴な疑問から始まりました。戦後の教育改革によって女子大学が誕生し、そこに多くの家政学部が設置され、家政学は専門学として位置づけられました。そうした過程を当時の資料や関係者に着目して見ていく中で、大学としての地域貢献のあり方や、学際的な学問のあり方を知り、家政学の今日的意義を再確認できました。

担当編集者(東京大学出版会:後藤様)からの一言:すごく面白い論文がある、と聞いて読んでみると、私の貧しい知識などは次々と覆され、これは本にしなきゃと思いました。国公立の大学(共学)に家政学部・学科があったなど、意外な史実の数々だけでも読む価値ありですが、家政学の持つ大きな射程と、それを担った先人たちの情熱に、本を閉じて「感動」としかいいようのない気持ちが湧いてくる本です。

出版社:東京大学出版会
出版年:2020年2月21日発行
価格:6,800円+税
ISBN-10: 4130562312
ISBN-13: 978-4130562317

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