【東京家政学院大学 比較食文化プロジェクト】 「大江文庫」所蔵の錦絵の展示と「江戸・明治期の食に関わる風俗・文化および産業」を解説 (@千代田三番町キャンパスの1階ロビー)

 

本学附属図書館には、家政学教育の先駆者である東京家政学院の創設者大江スミの業績を記念して命名された特殊コレクション「大江文庫」があります。私たちはこの文庫の食に関する資料を整理・分析し、現代の健康・生活文化にとって学ぶべき内容を抽出し、発信拠点としての役割を果たすべく、比較食文化プロジェクトを立ち上げています。
特に、多色摺りの錦絵は、食に関わる風俗・文化および産業を類まれな表現力と技術で生き生きと描き残し、今に伝え、世界中から高い評価を得ています。食に関わる『本物』の錦絵を通して、江戸、明治、昭和初期から現在に至る食に関わる風俗・文化、また、受け継がれてきた産業をどうぞご鑑賞ください。

東京家政学院大学 比較食文化プロジェクト
  プロジェクトリーダー 酒井 治子
石垣 悟,伊藤 有紀,井野 睦美,大富 あき子,三宅 紀子,綿貫 仁美
江原 絢子(指導:名誉教授)
  

【飲食養生鑑】
年代:不明
絵師:不明

解説:尾頭付きの鯛を肴にお酒を飲む男性の体内が描かれています。飲食物が体内に入ってからの経過、すなわち内蔵の働きを人々の生産活動に見立てて描いています。中国伝来の「五臓六腑」という考え方に基づいて描かれています。これとよく似た絵に「房事養生鑑」という絵もあり、2枚が対になって流布したと考えられています。房事とは、男女間の行為のことです。節度をもって飲食と房事を行うと、無病息災や長寿がかなうと考えられていました。

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