「自然災害発生時における大学を拠点とした帰宅困難者支援に関する研究-
(1)学生版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)の開発」の概要
千代田キャンパスコンソの共同研究「自然災害発生時における大学を拠点とした帰宅困難者支援に関する研究-(1)学生版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)の開発」が令和3年度千代田学共同提案事業に採択されました。
この共同研究は、首都直下型地震やゲリラ豪雨などの予測困難な大規模自然災害発生への懸念が近年高まりつつあること、区内大学が千代田区と「大規模災害時における協力体制に関する基本協定」を締結していることを背景として、各大学が大規模災害時に昼間人口85万人を有する千代田区の帰宅困難者を受け入れ等の使命を担うにあたり、各大学の施設運営に関する計画や災害対応体制の再構築に関する課題を明確化し、災害復興や防災対策に役立てることを目的としています。
※千代田学事業は、千代田区内にある大学、短期大学、大学院等の各学校が、区の様々な事象を多様な切り口で調査・研究することを「千代田学」と名付け、その定着と発展、また、各学校が区及び地域と連携を図ることを目指して、千代田区が事業経費の一部を補助する「千代田学」に関する事業提案制度です。
<研究体制>
氏名等 |
担当 |
酒井 治子 東京家政学院大学人間栄養学部教授:地域栄養教育学 |
統括・帰宅困難者支援施設の栄養管理に関する調査 |
下坂 智惠 大妻女子大学短期大学部家政科教授:調理学、食品学 |
帰宅困難者支援施設における食に関する調査・研究他 |
近藤 壮 共立女子大学文芸学部文芸学科准教授:日本美術史、文化資源学、博物館学 |
千代田区における過去の災害に関する調査・研究他 |
伊藤 マモル 法政大学法学部法律学科教授:スポーツ医学 |
帰宅困難者支援施設の運営に関する調査・研究他 |
<主な研究方法>
①千代田区における過去の災害の記録や記憶、また、防災に必要な情報・用具、支援の活動事例等をアーカイブ化し、その分析を行います
②大学版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)の開発に資する基礎的資料を作成します。
<期待される効果>
①帰宅困難者受入支援施設の運営ノウハウ共有
②より実効性のある帰宅困難者支援体制の構築
③区内在住者・在勤者・在学生の防災・減災意識高揚
④区の災害対策における研究成果の利用の可能性
<2022年度以降の計画>
①大学教職員版KUGの開発(2022年度)
②大学と千代田区の公共施設・企業との連携版KUGの開発(2022年度)
③千代田区における過去の災害に関する資料の展示(2022年度~)
④アーカイブの動画コンテンツ化(研究成果の配信)(2022年度~)
⑤区の災害対策への提言も
【お問い合わせ】東京家政学院大学 学術・社会連携室 E-mail:kyouken@kasei-gakuin.ac.jp
※送信される場合は@を半角に置き換えてください。