2月10日(金)に卒業研究発表会が行われました。都心部でも小雪が舞う、肌寒い一日でしたが、5会場で計132名が無事発表を終えました。また、大学ロビーでは、卒業研究作品の展示も行われました(C会場・ファッション領域の記事を参照のこと)。
A会場ではハウジング領域と総合家政領域(生活)の発表が行われました。森林資源の循環的活用と提案、空き家問題、海洋プラスチック汚染など現代社会の問題をテーマにした研究や、丸の内の街区の成り立ちや本学ローズホールを事例とした光環境評価など身近な課題をテーマにした研究、さらに現代日本語の男性配偶者の呼称など言葉を通して社会を読み解く研究が発表されました。
B会場では、食生活領域の発表が行われました。かぶのビタミンCに着目した調理の提案やフライ食品のアクリルアミド低減のためのパン粉の製造といった栄養と調理に関するテーマから、ゆばの食文化、料理雑誌の分析を通してみる明治時代から現代のトマト料理などの食文化のテーマ、規格外野菜の日本における活用事例など、食生活に関する22の演題が揃いました。
C会場ではファッション領域の発表が行われました。様々な国・時代の服飾やメイク、サスティナブル等多岐にわたったテーマでアンケート調査や資料やSNSの分析や衣装製作が行われました。コロナ禍も3年目になり、需要の増えたECサイトやマスク生活におけるメイクや美容についての研究もみられました。
なお、玄関ロビーではファッション系(井澤ゼミ、山村ゼミ)による作品製作の展示が行われました。井澤ゼミからは3作品、山村ゼミからは1作品が展示されました。
D会場では、総合家政領域(社会)の発表が行われました。金融教育や地域通貨、食品ロス、フードバンクなど地域に根差した取り組みに関する研究発表がありました。学校教育に関する研究のほかに、本学の学生を対象に実施した調査をもとに、化粧品の購買や、コロナ禍による消費行動の変化を検討した内容、そして共働き世帯の家づくりや100円ショップの改善案など、幅広いテーマが扱われました。
E会場では、総合家政領域(家族・家庭)の発表が行われました。アイドルやアニメ、スポーツなど自分の興味関心を深く掘り下げた研究、SNSやインフルエンサーの影響、家族の役割やきょうだいなど、生活における様々なテーマが扱われました。また、不登校や貧困、自殺問題といった社会課題をとりあげた研究では、解決へ向けての具体的な提案がなされました。
文・写真:青柳,伊藤,井上,太田,小野(由)