令和7年7月24日(木)、令和6年度の「学生が選ぶベストティーチング賞」の教員表彰式が行われました。 この表彰式は、前年度の授業評価アンケート結果を基に、学生の指導および教育方法の改善に積極的に取り組み、顕著な成果をあげ、特に高い評価を受けた教員を称えるもので、非常勤講師の此下千晶先生、人間栄養学部人間栄養学科 綿貫仁美助教の2名が表彰され、鷹野学長から表彰状、目録が手渡されました。

【受賞者から一言】
・此下千晶先生(非常勤講師)
本授業「心理学」を表彰していただき、大変光栄に存じます。
心理学は「心」を科学的に研究する学問です。直接見ることのできない「心」を捉えるために、扱うテーマは感情、知覚、思考、行動など多岐にわたります。日常生活に直結した内容が多く、自己理解や他者理解を深めるヒントが詰まっている点が、この学問の魅力だと思います。
本授業は、心理学を専門としない学生を対象としています。そこで、心理学を身近に感じてもらえるよう、まず初回授業では、受講生の関心や疑問をアンケートで伺い、その声を授業に取り入れていきました。また、授業内で特に大切にしていたのが、コメントシートを通じた学生の皆さんとの対話です。シートには授業の感想や質問を自由に書いていただき、匿名のかたちで次回授業の冒頭に取り上げ、質問にはすべて回答し、感想もいくつか紹介してコメントを添えていました。学生の皆さんが自らの言葉で丁寧に振り返り、深く考えてくださる姿勢には、毎回多くの刺激と学びをいただきました。
このたび、このような賞をいただけたことを大変嬉しく思うとともに、身の引き締まる思いで受け止めております。今後も学生の声に耳を傾け、共に学びながら、授業づくりに誠実に取り組んでまいります。
・綿貫仁美先生(人間栄養学部人間栄養学科助教)
このたび、私が担当している授業「基礎調理学実習」をベストティーチング賞に選出いただきましたこと、大変光栄に思います。本授業は入学して間もない学生が一番初めに取り組む実習です。調理の基礎である計量の方法や包丁の扱い方から始まり、切り方や火加減を学びながら一食分の献立を、日本料理を中心に仕立てていきます。慣れない実習に初めの頃は時間がかかり上手くできないこともありますが、回を重ねるごとに少しずつ上達し、班員と協力して調理を進めていく姿は、学生のみなさんの成長を感じる瞬間です。
現代の私たちは、様々な食べ物がすぐに手に入るような環境に置かれているにもかかわらず、昔ながらの旬の食材に接する機会が減っているように思います。実習ではそのような食材を献立に取り入れることによって、将来食のプロとして卒業していく学生のみなさんの食経験の一つになってほしいと思っております。これまでの経験を活かしながら、今後もより良い授業になるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※表彰式には、学生代表として学友会メンバーも参加しました。
