本日は、素晴らしい天気になりました。桜の花も、皆様の門出を祝福してくれているかのようです。
新入生の皆様、3年次編入学の皆様、東京家政学院大学へのご入学おめでとうございます。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。御来賓の皆様にもご列席いただき、入学式を挙行できますこと、感謝申し上げます。 新入生の皆様の中には、大学生活への期待に胸が膨らむと同時に、勉強について行けるだろうか、友達ができるだろうか、といった不安をお持ちの方も多いことでしょう。
春は新生活のスタートの時期、新しい環境に適応するにはどうしたら良いでしょうか。コラムニストのジェーン・スーさんの分析とアドバイスが、皆さんの参考になりそうなので、紹介します。
「大学入学の場合、すべての人が新しい環境に入ります。全員新入りなのに、なぜか自分一人だけが後れを取っているような錯覚を起こしてしまいがちです。この当たり前のことに気づけず、緊張してしまうのです。まずは、自分と同様、誰もが不安を感じていることを思い起こすことが大切です。そして焦らず、ゆっくり周囲を眺めて、少しずつみんなと会話をしてみましょう。」
このアドバイスによって、みなさんが、新しい仲間と、自分らしさを保ちつつ、コミュニケーションが取れることを願っています。
さて、本学のことを少しお話ししましょう。
本学は、2023年に創立100周年を迎えました。本学の創立者、大江スミは、100年以上前にイギリスに留学し、帰国後、日本における家政学の普及に力を注ぎました。
家政学の教育方法について、大江先生には、信念がありました。その信念に基づく教育理念が、KVA精神として受け継がれています。
KはKnowledge 知識、 V はVirtue 徳性、 AはArt 技術の頭文字です。知識は当然のこととして、実習・演習を通して、高度な「技術」を身につけることに力を入れます。そして、さらに大切なことは、「徳性」です。これは一朝一夕には身につきません。大江先生は、数々の言葉を残されています。大江先生の言葉から学びながら、4年間の間に、「徳性」を磨いて行きましょう。
皆様ご存知のように、昨年4月に町田キャンパスに、新しい学部として、生活共創学部が、男女共学でスタートしました。今年度からは、千代田三番町キャンパスの現代生活学部と人間栄養学部も共学となります。男子学生の比率としては、約25パーセント、すなわち、4人に一人の割合です。これまで女子大として歩んできた本学にとって、設備の面も含めて、適度な比率でのスタートではないかと思います。
一足先に、昨年度共学となりました生活共創学部の様子を見ていますと、男女ともに、自然体で和気藹々と学ぶ姿があります。順調なスタートを切れたことに安堵しているところです。
生活共創学部への改組の機会に、全学の学生が履修する共通教育科目も新しいカリキュラムに衣替えしました。例えば、キャリア教育については、概論から始まって、学内での就業体験、学外での就業体験、その後、改めて自分自身を知り、企業研究も行うというように、段階を踏んで、無理なく学べるカリキュラムとなっています。
本学には、学生支援センター、キャリア支援センターなど、学生の皆さんの学生生活を支えるたくさんのセンターがありますが、この4月から、本学初の研究所として、「家庭科教育研究所」を設立することに致しました。本学には、中学校や高等学校の家庭科教諭の免許取得を目指す学生さんが多数いらっしゃいます。家庭科教諭を目指す学生さんたちの学びの場の提供、家庭科教育に関わる方々のネットワーク拠点となることなどを目指します。家庭科教諭の免許取得を目指す皆さんにとっても、プラスになるような活動をしていきたいと思いますので、ご期待ください。
もう一つの話題として、私から、新入生の皆さんにお勧めしたいことがあります。それは、大学を拠点にして、学外での活動に参加することです。いくつかの可能性があります。チャレンジングで、かつお勧めしたい順に、具体例を三つ紹介します。
一つ目は、大学が企画した語学研修や交換留学に挑戦する、すなわち、国外に飛び出すことです。ぜひ、考えてみてください。
二つ目は、「大学間越境学習プログラム」に参加することです。これは、文部科学省の支援を受けて、大分、京都、神奈川にある三つの大学と本学、4つの私立大学が共同して実施しているものです。学外に出て、他大学の学生とフィールドワークをしたり、グループワークをしたり、異なる地域からの学生同士が共に学ぶプログラムです。
三つ目は、主に大学の近隣での活動で、キャンパスの近隣地域でのイベントに参加したり、ボランティア活動を行ったりすることです。
大学生活の魅力は、勉強だけではありません。ぜひ、色々な経験を積んでください。時には、挫折感を味わうこともあるでしょうが、人との関わりの中で、多くの学びがあります。東京家政学院大学を拠点とする学びや活動によって、皆さんが大きく成長することを願います。
最後に、改めまして、皆様にお祝いの気持ちをお伝えし、告辞といたします。新入生の皆様、ご入学、誠におめでとうございます。
令和8年4月3日
東京家政学院大学長 鷹野景子

