くらしの課題を考える
Q
家事や子育ての負担を減らすことはできますか?
A
家庭の外に目をむけることも大切です。日本では、家事や子育てなどケアの負担が女性に集中しています。家庭の中だけで解決しようとせず、家事代行サービスや家事ロボットの利用、ファミリー・フレンドリーな企業や地域の取り組みなどを参考に、負担を減らす方法を考えることができます。

ジェンダー平等な社会を実現するために
「男性は仕事、女性は家庭」という意識は弱まりましたが、男性の家事育児時間はあまり増えていません。育児期にキャリアを中断してしまう女性が多いのも現状です。私のゼミでは、家事や子育てを家庭内で分担する方法だけでなく、ジェンダー平等な社会を実現するために何が必要かという視点で、卒業研究に取り組んでいます。
井上 清美 准教授
Q
持続可能な住宅って何ですか?
A
環境負荷が少なく、災害に強く、長く住み続けられる住宅です。
例えば、新築する時に将来を考え改修しやすく計画した住宅やエアコンにできるだけ頼らずに快適に過ごせる仕組みをもった住宅です。夏の窓辺にすだれを掛けて暑さを和らげる事も伝統的な知恵が活かされた仕組みの一つです。

これからの住まいを考える
日本の住まいは長い年月の中で、気候風土に適応し、工夫を積み重ね洗練されてきました 。研究室では民家等からその知恵を学び、これからの時代に必要な住まいを検討していま す。循環型社会の構築に向けて、日本の森林資源を活かした住まい、身近な材料を使った 住まい、長寿命な住まいに等について研究、提案を行います。
住分野の卒業論文例
- トーマス・グラバーと外国人居留地
- 夜間住宅地街路の光環境と安心感
- 木材利用促進法を背景とした公共建築物の施工事例に関する研究とその提案
- 2019年台風による千葉県市原市の建物被害に関する二年半後の現状とその問題
青柳 由佳 助教
近年の卒業研究テーマ例
- 行事食「シト」からみるアイヌの食文化の特徴
- パン・菓子類の食感と流行
- 犬山城ならびに城下の形成と今後のまちづくりについて
- マイクロプラスチック汚染の影響に関する研究
- 県産木材を利用した建築事例調査に基づく木造住宅の提案
- サンリオキャラクターをモチーフにしたワンピースの製作
- レディースとメンズのファッションカラーの分析
- 地域共生を支える「居場所」 ―子ども食堂の発展と未来―
- 近代女性の日本の髪型―大江文庫からみる明治時代と大正時代の髪型の変化― など