ユニセフの子供白書は、1980年の創刊以来、子どもの健康に及ぼす重要課題について、様々な情報提供をしてきました。昨年は、Children, food and nutrition の題名で、子供達の食の問題が取り上げられました。
小さな子どもは、母親や家族から与えられる食べ物を通じて、愛を受け取ることを知ります。しかし、現在、世界中の幼児のうち、3人に1人が低栄養か過栄養で、2人に1人は、一見栄養状態は正常に見えても、必要な栄養素に偏りがある「隠れ飢餓」の状態に陥っています。この様な、「栄養の三重苦」によって、子供達が健やかに成長・発達する力が阻害され、幸せや社会の活力が奪われています。
この度、Children, food and nutrition の日本語訳が完成し、どなたでも容易に読める様になりました。巻末に子ども達の栄養に関する豊富なデータも掲載されており、子ども達の栄養に関心がある方にとって必読の内容となっております。
日本語版翻訳にあたり、本学人間栄養学科の原光彦教授が専門家として協力しております。
白書は下記のサイトからダウンロード可能です。
https://www.unicef.or.jp/