本学の江原絢子名誉教授(食文化史)が監修している『江戸エコ行楽重』が「EDO→ECO」小冊子に掲載されています。
「EDO→ECO」小冊子は江戸エコ行楽重の提供がスタートしました2010年8月~、現在におきましても皇居外苑「楠公レスト
ハウス」にて『江戸エコ行楽重』を注文された方のみ、お渡ししています。
また、小冊子の図版には、本学図書館大江文庫所蔵の錦絵や料理書などをもとにした図版がいくつか描かれています。
表紙は『職人歌合』を、内部の図版は、錦絵『初かつお売り』を、さらに現在町田図書館に展示中の『都鄙安逸伝』と
『竈の賑ひ』などが使われています。
是非、ご覧ください。
EDO→ECO(エコ・クッキングプロジェクト)とは…
一般財団法人国民公園協会皇居外苑、エコ・クッキング推進委員会、東京ガス株式会社との協働プロジェクトとして2009年に始動。その開発には、本学教員や学生たちも江戸の料理作りの実験などに協力しました。環境にやさしい江戸の暮らしに焦点をあて、江戸庶民の食文化、味を再現するなど「食育」や「環境教育」に貢献することを目的に活動を行っています。
江戸庶民の味を現代に再現!『江戸エコ行楽重』
『江戸エコ行楽重』 参の重(※要予約)
・とりまんじゅう、元祖天ぷら、かすてらたまご、芝エビの天ぷら、五色田楽、魚のすずめ焼き
・当座漬け、蒸し羊羹、こんにゃくの煎りだし、おぼろ大根、こおり豆腐、煮物
・季節のご飯
・味噌汁
※1名から予約可能です。
※1週間前(土・日・祝を除く)の16時までに、お電話での予約が必要です。
※『江戸エコ行楽重』は、参の重のほか、与の重(参の重に加え、江戸風調味料”煎り酒”でお刺身を味わう)があります。
また、江戸時代のお寿司を中心にした会席料理もございます。
『江戸エコ行楽重』ができるまで
EDO→ECO(エコ・クッキングプロジェクト)のなかで、『江戸エコ行楽重』は作られました。
江戸庶民の知恵と工夫からつくられた『江戸エコ行楽重』は、江原名誉教授のレシピ監修と、楠公レストハウス安部憲昭総料理長、エコ・クッキング推進委員の三神彩子氏との強力タッグにより完成したものです。色や味のバランスなどを話し合っては何度も料理を入れ替え、試食を重ね一年がかりで再現に至りました。
現在、皇居外苑「楠公レストハウス」にて楽しむことができます。
*江戸時代の家を移築した中で、竈(かまど)でご飯を炊き、魚を焼くなどの実験にも本学の学生たちが参加しました。
江戸時代の味を再現することの難しさはもちろん、学生たちの奮闘ぶりなど様々なエピソードがたくさんありました。
(後日、別の記事にてご紹介の予定。)
『江戸エコ行楽重』のエコポイント(「EDO・ECO」p7~8より一部抜粋)
・東京近郊の旬の食材と厳選した調味料を使用しています。
・調理法を工夫して省エネに努め、無駄を減らしています。
・使い捨ての容器は使用せず、笹の葉や竹皮を使っています。
・食べ残しや調理くずは堆肥化し、契約農家へ戻して循環させています。
楠公レストハウス
(『江戸エコ行楽重』ほか、江戸の「食」を楽しめます)
https://fng.or.jp/koukyo/place/rest/nanko-rest/(外部サイト)
エコ・クッキングプロジェクト
(エコ・クッキングプロジェクトの詳細)
https://home.tokyo-gas.co.jp/shoku/eco-cooking/project.html(外部サイト)
東京家政学院大学図書館報
(図書館の情報をまとめてお届け)
https://www.kasei-gakuin.ac.jp/facilities/kasei-library/kanpo/
東京家政学院大学附属図書館 大江文庫
(小冊子に掲載されている図版などを所蔵しています)
https://www.kasei-gakuin.ac.jp/facilities/kasei-library/ooe-mokuroku/
2024年7月29日 更新