【食物学科】卒業研究 in チュラロンコン大学(タイ)

共同研究に基づく食の知覚実験をタイにて実施

現代生活学部食物学科4年の私たち4名は、卒業研究で、タイのチュラロンコン大学理学部との共同研究プロジェクトのために、現地に5日間滞在しました。

今回の研究テーマは、「日本とタイにおける食感覚知覚に関する文化間比較研究」で、6・7月にチュラロンコン大学のインターン学生を本学が受け入れることで始めた合同プロジェクトです。現地では、日本の伝統的な「けんちん汁」と、タイのスープである「ゲーンチュー」を実際に調理し、タイ人学生を対象に2日間の官能評価(人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を使って、食品の品質や特徴を評価する方法)を行い、大変貴重な知見を得ることができました。

滞在先のチュラロンコン大学では、栄養学部がないためか、本学のように調理設備が十分に整っていない環境であり、火力や調理器具が異なるため、最初は実験がスムーズに進むか不安でした。しかし、インターン学生をはじめとする学生の皆様、教職員の皆様が、私たちが調理しやすいように先回りして調理器具の準備をし、調理中も進んで手伝ってくれました。さらに、評価者となる他の学生たちへの官能評価の手順や説明も、現地の言葉で積極的に引き受けてくれました。

今回の共同研究を通じて実感したのは、学術的な知識の共有だけでなく、人と人としての信頼関係を築くことこそが、国際共同プロジェクトの真の醍醐味であるということです。温かく私たちを迎え入れ、寄り添ってくれたチュラロンコン大学の仲間たちに、心から感謝しています。ここで育んだ国境を越えた繋がりを、これからも大切にしていきたいと思います。

食品技術学科の調理室(上3枚)、評価室(下3枚)

現地の学生と紡いだバンコクでの忘れられない国際交流

チュラロンコン大学との共同研究において、私たちにとって実験の成果と同じくらい、あるいはそれ以上に価値があったのが、現地の学生たちとの温かい交流の数々でした。研究室での真剣な活動だけでなく、彼らがバンコク周辺を案内してくれた時間は、生涯忘れることのできない最高の思い出となりました。

彼らが連れて行ってくれたのは、ガイドブックを開くだけでは決して辿り着けない「本物のタイ」でした。歴史が息づく有名な寺院の壮麗さに圧倒され、熱気と活気にあふれる市場のエネルギーを肌で感じ、そして地元の人々で賑わう隠れた名店で、スパイシーで味わい深いローカルフードの数々を堪能しました。現地の日常を知り尽くした仲間が一緒だからこそ出会えた、バンコクの本当の魅力がそこにありました。

日本とタイの文化や習慣の違いに驚き、笑い合い、やがてお互いの専門分野や将来の夢について熱く語り合いました。国籍や言語の壁を越えて、同じ世代の学友として刺激を与え合い、共に未来を描く。その時間は、研究室のデスクや実験室の中だけでは決して得られなかった、深い絆を築く貴重な機会となりました。 今回の共同研究を通じて実感したのは、学術的な知識の共有だけでなく、人と人としての信頼関係を築くことこそが、国際共同プロジェクトの真の醍醐味であるということです。温かく私たちを迎え入れ、寄り添ってくれたチュラロンコン大学の仲間たちに、心から感謝しています。ここで育んだ国境を越えた繋がりを、これからも大切にしていきたいと思います。

(記 食物学科4年 E.S.さん)

タイの寺院ワットアルン(左)、チュラロンコン大学のインターンシップ学生とともに(右)