現代生活学部現代家政学科の佐野潤子教授が、日本FP協会より「第21回 日本FP学会賞 優秀論文賞」に選出され、2026年9月26日に表彰されました。
この賞は、お金や生活の設計(ファイナンシャル・プランニング)に関する学術研究の中で、特に優れた論文に贈られるものです。
■ どんな研究?
「結婚した夫婦は、お給料を全部1つの財布にまとめて管理するのが一番いいの?」
世間では「夫婦のお金は1つにまとめて共同管理するのが理想的(家計一体型)」と思われがちです。しかし佐野教授の研究では、妻の働き方(正社員・パート・専業主婦)によって、家計の管理方法と「心やお金のゆとり感」の関係が異なることを明らかにしました。
■ 研究でわかった主なポイント
<パートで働く女性の場合>
すべての収入を1つにまとめる「一体型」にすると、「自分のお金を自由に使う決め手(裁量権)」が減り、かえって心のゆとりが下がってしまうリスクがあることがわかりました。各自が自由になるお金を残す管理スタイル(拠出型など)のほうが、ゆとりを持ちやすい傾向があります。
<正社員で働く女性の場合>
世帯全体の収入の多さが心と暮らしのゆとりにつながりますが、子育てなどの負担の重さがゆとり感を抑えてしまう傾向があります。
<専業主婦の場合>
世帯全体の収入(夫の稼ぎ)に大きく依存しており、家事や育児の負担も妻側に偏りがちです。
■ この研究のメッセージ
「夫婦のお金は絶対にまとめるべき」という一律のルールに縛られる必要はありません。お互いの働き方や自由度、家事・育児の分担にあわせて、「自分たちが一番ゆとりを感じられる管理方法」を選ぶことの大切さを提案しています。
生活に密着した課題から、誰もが自分らしく豊かに暮らせる社会のヒントを探る、現代家政学科らしい実践的な研究です。
■ 受賞概要
・受賞名:第21回 日本FP学会賞 優秀論文賞
・受賞者:佐野 潤子(現代生活学部 現代家政学科 教授)
・研究テーマ:「家計管理の一体性とジェンダー関連要因が家計のゆとり感に与える影響-妻の就業形態別分析」
・授賞団体:日本FP協会
・受賞日:2026年9月26日
【関連リンク】
詳しい内容は、日本FP協会のウェブサイトをご覧ください。
日本FP協会ウェブサイト(ニュースリリース):
https://www.jafp.or.jp/about_jafp/katsudou/news/news_2026/files/newsrelease20261001.pdf
https://jasfp.jp
