学長メッセージ

2024年

  • 千代田区「防災メニューグランプリ」
    受験シーズンも終盤を迎えました。元旦の能登半島地震の影響を受けた受験生にも、人生の節目の入学試験で実力を発揮していただきたいと願います。昨年11月、本学のローズホールを会場として、千代田区主催の「防災メニューグランプリ」の授賞式と試食会が行われました。栄養学を学ぶ千代田区内の大学生等から、栄養面に配慮した、備蓄食材活用メニューが提案されました。本学の学生グループは「缶パカパン!ホッとかんじる簡短ごはん」のネーミングで、日頃、取りづらいEPA, DHAが入っている缶詰を利用した簡単メニューを提案し、見事、アイデア賞を受賞しました。優れたアイデア満載の防災メニューレシピーを被災地で避難生活をしている方々に伝えたいという思いです
    以下、レシピ冊子のURLです。
    https://www.city.chiyoda.lg.jp/documents/29316/recipe_1.pdf
  • 2024年1月 「心温まる経験」
    本学町田キャンパスの食堂の看板メニューは、「わくわくランチ」です。本学食堂のシェフによるアイデアで、昼食が一層楽しみになっているところです。最近、食堂でまた嬉しい経験をしました。定食には小鉢が一品つくのですが、ある寒い日に食堂に行ったところ、いつもたくさんある小鉢がありません。「温かいものをご用意します。何がよろしいですか?」各種小鉢のメニューを指して、質問されました。「揚げ出し豆腐をお願いします。」定食のおかずや味噌汁に加えて、小鉢の揚げ出し豆腐も温かくて美味しく、身も心も温まる美味しいランチをいただいたのでした。ちょっとした工夫や声がけで心が温まるのは嬉しいですね。今年はそんな工夫を心がけたいと思います。

2023年

  • 2023年12月 「まずは知ることが大切」
    11月23日(祝日)に、本学町田キャンパスで、第5回課題研究発表会を開催しました。本学の協定締結校の小学校の先生や高校生、そして本学学生から、地域の課題を解決するための取り組みを中心に、多数の発表がありました。その中で、福島県への復興ツアーに参加した高校生2人が、自分の意見を自分の言葉で語っていました。難しい問題に意見を言うには、勇気が必要だと思いますが、感じたことを素直に表現していることを感じました。「現状を知り、一人一人が考え続けることが大切である」という学びがありました。そして、パレスチナの子どもたちをテーマにドキュメンタリー映画を作ったイスラエル人監督の「まずは知ることが大切」という言葉を思い出しました。
  • 2023年11月 「高校生のイベントに学ぶ」
    第17回高校化学グランドコンテストに参加しました。全国各地からの参加を得て、2日間に70件のポスター発表と10件の口頭発表がありました。口頭発表では英語での発表が推奨され、年々英語プレゼンテーションのレベルアップが感じられます。質問および回答は日本語でよいことになっていますが、「英語で回答したい!」と奮闘するチームが続出しました。審査員からは「やってみようという意欲が素晴らしい。」というコメントがありました。群馬県のチームが蚕の繭から取れる糸の強化に取り組んだり、鹿児島県のチームが火山活動の特徴を手作り装置で観測したり、地方独自の課題に取り組む例も数多くありました。産官学連携による健康弁当の開発のような本学の地域貢献活動と同様に、地域への熱い思いを感じました。
  • 2023年10月 「継続のススメ」
    中学と高校で、バスケットボール部に所属していました。月曜から土曜まで、週6日の活動でした。部活をやってよかったと思うことは、スポーツで汗を流すことで知らず知らずのうちにストレスが解消されたこと、忍耐力がついたこと、信頼できる友達ができたことなどです。なかなか上達の気配がなかった私ですが、1年ぐらいたった頃、急に上達を感じる時期が巡ってきました。継続的な練習が実ることを経験したのです。最近、1週間に1回英会話を続けたら、6ヶ月経過した頃に一段階ステップアップしたような変化を感じました。この秋には、何かを継続することに挑戦してみませんか。ちょっと違う自分に出会えるかもしれません。
  • 2023年9月 「体調管理について」
    最近、本学1−2年生対象のキャリア形成インターンシップの現地視察として、企業を訪問しました。すると、残念なことに、複数の学生が体調を崩して欠席していました。それを聞いて、二つのことが頭に浮かびました。自分自身が大学生の頃、体調管理が難しかったなあ、ということ、そしてもう一つは、今年の夏は、これまでにない猛暑だったなあ、ということです。十代の頃、自身の体調を把握することは難しく、また、つい勢いに任せてやってしまって、その後体調を崩してしまうことが、私にもよくありました。猛暑対策は別途必要ながら、元気に過ごす秘けつとして、「睡眠時間の確保」と「栄養バランスのとれた三度の食事」、この二つを高校生の皆さんにお勧めしたいと思います。
  • 2023年8月 「プロフェッショナルから学ぶ」
    先日、女子高生を対象に、女性活躍推進について考えるシンポジウムにパネラーとして出席しました。パネラーは、企業にお勤めの若手の女性お二人を含む5名でした。このお若いお二人から、これぞプロフェッショナル、ということを感じる場面がありました。お一人はアナウンサー。10秒間のアナウンスを実演され、凛とした声が部屋の中に心地よく響きました。「声でみんなを元気にする。」そんな思いが伝わってきました。もう一方は、健康科学がご専門。高校生に「背筋を伸ばしてみましょう。」と声をかけると、聴衆の高校生の姿勢ばかりでなく、顔つきまでシャキッとしました。高校生の皆さんには、その道のプロに直接触れる機会をお勧めします。きっと、良い刺激が得られます。
  • 2023年7月 「オープンキャンパス新企画「なんでも個別面談」始まりました」
    先月の私からのメッセージは、「進路選択に思うこと」でした。進路を決めるのは、本当に大変です。就きたい職業が決まっていなかったり、将来のイメージが持てない場合などには、悩んでしまいますね。そんな方にぴったりなのが、本学オープンキャンパスの新企画「なんでも個別面談」です。本学職員が、高校生ご本人のお話をお聞きします。事前申し込みは不要です。当日会場でお申し込みください。大学、短大、専門学校の特徴などの情報も収集可能です。漠然と不安に思っていることもどうぞお話しください。人に話すことで、自分の気持ちが整理できることもありますし、思わぬ収穫があるかもしれません。学年を問わず、参加できます。将来のこと、話しませんか。
  • 2023年6月 「進路選択に思うこと」
    最近、自身の高校時代の進路選択のことを思い起こす機会がありました。高校生の時、当時は身近な存在ではなかった「コンピュータ」や、「プログラマー」という新しい職業への憧れから、数学科への進学を考えました。しかし、大学での数学は「哲学的」であると聞いた私は、私の方向性とは少し違うと感じ、小学生の頃から何となく好きだった理科(化学)の道を選びました。その後大学に入ってみると、数学寄りの化学分野があり、自然にその道へと導かれました。この経験から、迷って選んだ道や第2・第3希望の道に進んだとしても、次の岐路で道が拓けることもあるし、希望の方向に軌道修正していけば良いのだと気づいたのでした。今も、何らかの岐路に立った時、自分の「好き」という気持ちや価値観を大事にしながら、歩みを進めています。
  • 2023年5月 「学院創立100周年にあたって」
    2023年5月、東京家政学院は100周年を迎えます。本学創設者大江スミは、英国における3年間の留学生活を経て、「家政学」の重要性を認識し、東京家政学院大学の前身である「家政学研究所」を設立しました。生活を取り巻く技術革新や環境の変化はめまぐるしく、近未来も予測困難な時代です。私たちは、急激に変化する時代に生きる学生のみなさんに必要な教育内容や教育方法について考え続けています。大事にしたいのは、地域の課題に取り組む体験を通して学ぶことですが、実は、地域課題は地域に留まらず、環境や資源、食料問題を始めとして、グローバルな課題に直結していることが多いのです。大江スミがかつて留学した英国での語学研修も、グローバルな視点を持つ一つのきっかけになれば、と思います。
  • 2023年4月 「小さな貢献」
    最近、東京家政学院大学町田キャンパス内に、新しく、飲料用自動販売機が設置されました。「寄付金付き自動販売機」です。〜その1本が、未来を作る〜というキャッチフレーズが書かれています。日本私立学校振興・共済事業団の取り組みの一つで、その自販機で飲み物を購入すると、売上金の一部が、若手研究者や女性研究者への研究奨励金の資金となるということです。その仕組みを知り、思わず缶コーヒーを購入しました。飲み物を買うという日常的な行動が、個人としても組織としても、研究者を応援することになる。社会への小さな貢献でもあり、ちょっぴり嬉しい気持ちにもなれる、そんな仕組みに感心しました。そして、“table for two”の取り組みを思い出しました。
  • 2023年3月 「経験からの学びについて」
    2月17日に、本学主催、西武信用金庫共催の「地域交流会2022」を開催しました。本学教員による地域連携活動概要の紹介講演に続いて、在学生による「第18回さがみはら環境まつりへの参加」、「2022年第4回ものづくりチャレンジ大作戦」に関する連携事例発表が行われました。発表学生の感想の中に、「イベント当日より、準備の段階の方がずっと大変だということがわかった。」というものがありました。大学1年生の感想でした。それを聞いて、コロナ禍のために、高校時代にイベントがほとんどなく、「準備」という経験の機会がなかったことに、思いが至りました。実際に活動することや経験からの学びを大切にしてほしい、また、その過程における小さな成功や失敗等の経験を成長につなげて欲しい、と改めて思う1日となりました。
  • 2023年2月 「学生との懇談会から」
    この1月に、学生の声を直接聞く機会として、学長・副学長と学生との懇談の場を両キャンパスで設けました。本学の魅力として、教員との距離が近いことや担任制によるきめ細かな指導、実習科目が多くて実践力が身につくこと、静かで勉強に取り組みやすい環境(町田キャンパス)などが挙げられました。学科によって特徴が異なるのですが、専門性が高い点が魅力であるという声や、多様な学問が幅広く学べるという声もありました。コロナ禍でサークル活動が休止状態になりましたが、今年度から再開した様子にも話が及びました。大学生活の一部であるサークル活動が以前にも増して活発になるよう、大学として支援して行くつもりです。今後も学生との対話を大切にして行きたいと思います。
  • 2023年1月 「新年にあたって 〜自分で考え判断するために〜」
    作家の落合恵子さんは、子どもの本の専門店の代表でもあります。「何のために学ぶのか」に対する落合さんの答えは2つ。「自分が望む自分になるため」であり、「より自由になるため」でもあると言います。さらに「自由を得るには自分で考えないといけない。そのために勉強する必要があります。」と続きます。自分で考え、判断するためには、判断材料としての情報や知識が必要です。どこから手に入れましょうか。その一つは本です。インターネット検索も有用ですね。情報を得て、そこから学び、考えること、さらには得た情報に矛盾がないか、信頼性が高い情報かどうかを判断することが必要です。自分が得た情報は知識として蓄積され、次の判断の糧となって行きます。今年も、たくさんの学びがありますように。

2022年

  • 2022年12月 「KVA祭を終えて」
    11月12日(土)に、大学祭(KVA祭)が3年ぶりに対面で開催されました。晴天に恵まれ、町田キャンパスは大勢の来訪者で賑わいました。紅葉も花を添えてくれました。町田と千代田三番町の両キャンパスの全学科から、過去最高レベルの約70名の大学祭実行委員が集結し、事前準備から当日まで、キャンパスのあちらこちらで大学祭を盛り上げていました。大学祭テーマ「a smile blooms ~笑顔の花を咲かせよう~」にちなんで決めた今年のKVA祭カラー(薄紫色)のユニフォームを着た学生たちが、キャンパス内で笑顔とともに躍動しました。当日は、学長室前の会議室が実行委員会の拠点となりました。学生たちの明るい声が学長室にも響いた一日は、私にとっても心踊る嬉しい一日でした。
  • 2022年11月 「火入れ式を挙行しました」
    朝晩冷え込む季節となりました。去る10月26日、東京家政学院大学町田キャンパスにおいて、火入れ式を挙行しました。冬には、暖房のためにボイラーを使っていますが、安全祈願のために、例年、シーズンはじめに火入れ式を行っています。神棚にお供えをし、教職員および警備会社の方々の参加を得て、一同で二礼二拍手一礼して、今シーズンのボイラーの安全運転を祈願しました。翌日から、暖房運転が開始され、キャンパスの冬仕度が整いました。この日、守衛室の前には、授業の中で学生たちが思い思いにデザインして作ったハロウィンのかぼちゃのランタンが飾られていました。季節の移り変わりを感じる日々です。皆様、お風邪など召しませぬように。
  • 2022年10月 「全面対面へ 〜授業と学園祭〜」
    新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年4月以降、感染状況と2つのキャンパス(町田及び千代田三番町)の特性を考慮した上で、本学では、オンライン授業や分散登校による講義を令和4年度前期まで実施してきました。後期からは、感染対策に留意しつつ、両キャンパスで基本的に全面対面授業を開始しました。キャンパスでは、学生たちが楽しそうに談笑する姿がああちらこちらで見られます。秋の学園祭に向けて、準備も始まりました。本学町田キャンパスで3年ぶりに開催されるKVA祭(11月12日(土)予定)も、対面を予定しています。トークイベントや、学生による各種発表等が予定されているようです。皆様のお越しを楽しみにしています。
  • 2022年9月 「ホームページをリニューアルしました!
    7月末に本学のホームページをリニューアルしました。すでにご覧くださった方もいらっしゃることでしょう。大学カラーの赤と白を基調に、明るく、すっきりしたデザインとなりました。スマートフォンにも対応していますので、いつでもどこからでもご覧いただけます。新しいページも増えました。例えば、「家政学を知る」のページでは、社会的課題や未来につながるキーワードと、広い意味での家政学とのつながりを本学教員が解説しています。生活に密接に関係する総合科学としての学問の広がりを感じていただけると思います。教員の紹介ページも充実させました。担当科目と研究分野の紹介、そしてみなさんへのメッセージをどうぞご覧ください。
  • 2022年8月 「五分粥献立と調理・盛付けの工夫」
    先日、病院に入院しました。入院中というのは、身の自由がきかず、窮屈なものですが、食事は数少ない楽しみです。手術後初めての食事は「五分粥献立」でした。主食の五分粥と具なしの味噌汁、焼き魚と野菜の和え物でした。その盛付けに、私は感激しました。魚の切り身を調理したものと思われましたが、食べやすいようにほぐしてあり、かつ、切り身を再現するような形に、四角形の皿に盛り付けられていたのです。一方、野菜は小鉢にこんもりと、それに加えて柔らかい缶詰の桃を刻んだものも添えられていました。栄養への配慮はもちろんのこと、食べ物の見た目も大切にした配膳を見て、幸せな気持ちになりました。そして、本学の管理栄養士課程でも、学生たちが多様な側面での配慮を学ぶ実習に取り組んでいることに思いを馳せました。
  • 2022年7月 「新入試「探Q入試」について」
    先月のメッセージは、「自分の体調を知る」ということに関係するトピックスでした。来年度の総合型選抜の一つとして本学が新たに始めたのが、「探Q入試」です。探Q入試には4つのタイプがありますが、特徴的な入試は、ズバリ!自己探究型です。自分のことって、意外にわからないものですね。在学生の振り返りによるプレゼンやグループワークから、高校生の皆さん自身の理解を深めるきっかけをつかんで欲しい。自己への理解が、大学での新しい学びにつながって行く。 そんな入試にチャレンジしてみませんか。高1高2の皆さんも、「自己探究」を経験してみませんか。気づかなかった自分の一面に気づいたり、自分の気持ちに変化が起こったり。その先に進路選択への気づきがあるかもしれません。
  • 2022年6月 「体調変化の前兆を知る」
    季節の変わり目は、体調を崩しがちです。高校生の頃、私は体調を崩すことがよくありました。でもコントロールすることは難しかったし、しようとも思いませんでした。大学生活を送っていたある時、これが前兆ではないか、というあることに気づきました。体調を崩した時に振り返ると、いつになく空腹感を感じたとき、その後に体調が下り坂になるような気がしたのです。おそらく、体が栄養分を欲しているということなのでしょう。通常に食事をしているのに空腹感を感じるような時は、よく食べ、早く寝ることにしました。その結果、体調を持ち直すことも多くなりました。体調下り坂の前兆は、空腹感に限らず、体のいろいろな部位の痛みなど、様々なものがあるように思います。みなさんも、前兆がわかって、その対処法が見出せるといいですね。
  • 2022年5月 「キャリア形成インターンシップ」
    インターンシップというと、「就職活動」を連想するかもしれません。本学では、本学にゆかりの企業等の協力を得て、学部1−2年生を対象とするインターンシップを実施します。このインターンシップは就職に直結するものではありませんが、そこでの経験は、将来の職業選択の際に必ず活きてくると考えています。ご協力いただくのは、金融機関と、まちづくりに取り組んでいる一般社団法人です。大学として、事前事後の指導を行います。社会でのマナーやコミュニケーションについての学びや、プレゼンテーションの機会を提供する予定です。インターンシップにおいては、成功体験のみならず、失敗の経験が実は大事です。「失敗は成功のもと」と言いますが、失敗から学ぶことは想像以上に大きなものです。
  • 2022年4月 「桜の季節」
    千代田三番町キャンパス近くの桜が満開です。桜の開花は、日本の四季の素晴らしさを感じる代表的シーンと言えるでしょう。かつて、3月から翌年1月までの10ヶ月間、米国留学をしたことがありました。帰国した年の春、満開の桜に感動したことは今も忘れません。町田キャンパスの桜も綺麗です。今年も楽しみたいと思います。何か新しいことを始めたくなるのも、春ならではのことでしょう。各種英語講座の4月号はよく売れていそうです。私も貢献している一人です。なかなか継続できないことで自己嫌悪に陥るか、それとも毎年新たな気持ちでのチャレンジを楽しむか、今は後者に落ち着いています。春は別れと出会いの季節でもあります。皆様に、良き出会いがありますように。
  • 2022年3月 「卒業研究」
    多くの4年制大学で、卒業研究が行われます。以前、私の研究室に3ヶ月間滞在された米国の大学の研究者が、卒業研究に熱心に取り組む学生たちの様子をご覧になって、素晴らしい教育制度であるとお褒めくださいました。米国では、研究活動は、大学院に入ってからということでした。課題探求型の学びが高等学校でも盛んになってきています。卒業研究では、研究分野の特性にもよりますが、学生が課題を見つけて取り組む例も多くなっています。本学での卒業研究では、作品の制作も行われます。今年の展示の中に、「ウエディングドレス制作―ミドル世代を対象に―」という作品がありました。昨今の結婚年齢の広がりに着目し、ミドル世代の価値観に沿う姿勢に、学生の課題探求力と自分とは異なる世代への思いやりを感じたことでした。
  • 2022年2月 「学生との懇談会から」
    この1月に、学生の声を直接聞く機会として、学長・副学長と学生との懇談の場を両キャンパスで設けました。本学の魅力として、教員との距離が近いことや担任制によるきめ細かな指導、実習科目が多くて実践力が身につくこと、静かで勉強に取り組みやすい環境(町田キャンパス)などが挙げられました。学科によって特徴が異なるのですが、専門性が高い点が魅力であるという声や、多様な学問が幅広く学べるという声もありました。コロナ禍でサークル活動が休止状態になりましたが、今年度から再開した様子にも話が及びました。大学生活の一部であるサークル活動が以前にも増して活発になるよう、大学として支援して行くつもりです。今後も学生との対話を大切にして行きたいと思います。
  • 2022年1月 「新年にあたって 〜自分で考え判断するために〜」
    この1月に、学生の声を直接聞く機会として、学長・副学長と学生との懇談の場を両キャンパスで設けました。本学の魅力として、教員との距離が近いことや担任制によるきめ細かな指導、実習科目が多くて実践力が身につくこと、静かで勉強に取り組みやすい環境(町田キャンパス)などが挙げられました。学科によって特徴が異なるのですが、専門性が高い点が魅力であるという声や、多様な学問が幅広く学べるという声もありました。コロナ禍でサークル活動が休止状態になりましたが、今年度から再開した様子にも話が及びました。大学生活の一部であるサークル活動が以前にも増して活発になるよう、大学として支援して行くつもりです。今後も学生との対話を大切にして行きたいと思います。

2021年

  • 2021年12月 「KVA祭を終えて」
    11月12日(土)に、大学祭(KVA祭)が3年ぶりに対面で開催されました。晴天に恵まれ、町田キャンパスは大勢の来訪者で賑わいました。紅葉も花を添えてくれました。町田と千代田三番町の両キャンパスの全学科から、過去最高レベルの約70名の大学祭実行委員が集結し、事前準備から当日まで、キャンパスのあちらこちらで大学祭を盛り上げていました。大学祭テーマ「a smile blooms ~笑顔の花を咲かせよう~」にちなんで決めた今年のKVA祭カラー(薄紫色)のユニフォームを着た学生たちが、キャンパス内で笑顔とともに躍動しました。当日は、学長室前の会議室が実行委員会の拠点となりました。学生たちの明るい声が学長室にも響いた一日は、私にとっても心踊る嬉しい一日でした。
  • 2021年11月 「高校化学グランドコンテストを後援して」
    本学は、10月23−24日に開催された第17回高校化学グランドコンテストの後援に名を連ねました。(http://www.gracon.jp/gc/gracon2020/)本コンテストは、理科に関連する研究活動の発表の場です。高校生の堂々とした発表ぶりに感心しました。また最近、女子の比率の高まりと活躍が目立つようになりました。今年は、文部科学大臣賞と大阪市長賞というトップの2つの賞の受賞者は女子チームでした。研究活動における奮闘ぶりをまとめた書籍も人気です。高校生の皆さんは、様々な活動に取り組んでいると思います。発表の経験や、他校の高校生との交流から得るものは大きいです。学校外のイベントにも積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
  • 2021年10月 「本学の学生の雰囲気」
    本学の元学長天野正子先生は、ご出身地の広島弁で、「うちの学生は本当にいい子たちなんよ。」と口癖のようにおっしゃっていたそうです。このお言葉が、本学の学生の特徴を端的に表していると思います。穏やかで、思いやりがある、とも言われます。この春、食堂で出会った学生さんに声をかけました。困っていることはないかと尋ねると、「自分たちはもうすぐ卒業だからいいけど、下級生が可哀想だから、〇〇〇について改善してあげてください。」と答えてくれました。次の話は、一人暮らしの学生さんが病気になってしまった時のことです。友人たちは、SNSなどで「大丈夫?」と声がけするだけでなく、協力して買い物をして、食べ物を届けてあげたのだそうです。行動力もありますね。
  • 2021年9月 「9月1日は防災の日」
    防災の日の由来は1927年の関東大震災です。また、9月1日を含む1週間は「防災週間」となっており、今年は、8月30日から9月5日です。一人一人が、台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の自然災害についての認識を深めるとともに、備えを強化することにより、災害を未然に防ぐことや被害を軽減することを目的としています。皆さんのご家庭では、防災グッズをはじめ、非常時の準備は整っているでしょうか。外出もままならならない昨今ですが、家庭内の備蓄品や非常時持ち出し品を確認する良い機会かもしれません。また、災害に応じた避難経路や避難場所についても、家族で話し合っておくといいですね。「備えあれば憂いなし」です。
  • 2021年8月 「オリンピックでの若手選手の活躍」
    東京での2度目のオリンピックが始まりました。連日熱戦が繰り広げられています。一番感心するのは、「競技を楽しみたい」という姿勢の若手選手の活躍です。10代の選手の活躍も目立ちます。今回、日本代表選手約580人のうち、10代の選手は28人、男女別では女子17人、男子11人とのこと。「競技を楽しみたい」という気持ちに達するまでには、精神的な鍛錬があったことでしょう。うまく自分をコントロールできれば、緊張が少なく、実力も発揮できます。また、その競技技術の修得のためのたゆまぬ努力にも目を向けたいと思います。無観客という思いがけない状況での選手たちの活躍に心から拍手を送ります。
  • 2021年7月 「オープンキャンパスの見処」
    オープンキャンパスのシーズンが来ました。夏の間にぜひキャンパスにいらしてください。一番見ていただきたいのは、キャンパスの周りを含む勉学の環境です。町田キャンパスには、自然に囲まれた校舎があります。千代田区三番町キャンパスには、都心らしい瀟洒な建物があります。教室、図書室、食堂、パウダールームなどもぜひご覧ください。施設だけでなく、本学学生の勉学の成果もぜひご覧ください。廊下に、各学科の学生たちの個性豊かな作品も展示されています。教員や学生との会話から、本学の校風も感じていただけたらと思います。校風がみなさんに合うかどうかも、大切な視点であると思います。
  • 2021年6月 「決断とその後」
    人生において、決断を迫られる機会がたくさんあります。例えば、受験ではどこの学校を選択するかを、卒業する時にはその先の進路を決めなければなりません。さらに進学する場合はその先の分野を、就職するなら職種や会社の選択を迫られます。その先にも、結婚や転職、家の購入など、次から次へと決断すべきことが続きます。そんな時は、まず、自分の心の声を聞いてみましょう。決められなかったら、周りを見回して、自分が信頼している人の意見を聞いてみましょう。そして再度自分に聞いてみましょう。おそらくどれを選んでも大丈夫です。多くの場合、軌道修正する機会があることでしょう。 一番大事なことは、その環境で全力を尽くすことです。
  • 2021年5月 「自分のやりたいことを見つける」
    中高生・大学生の皆さんは、いろいろなことを勉強中ですが、将来どんな職業に就きたいかわからないという方もいることでしょう。ゴールデンウイーク中、自宅で過ごすことが多いと思います。本を読んで過ごすも良し、家族とじっくり話をするも良し。久しく会っていない旧友や先輩・後輩、遠くに住んでいるいとこなどと、オンラインで繋がってみるのもいいかもしれません。自由気ままな読書や会話から、人との共感や考え方の違いが見えてくることでしょう。自分自身が大切にしたいこと、頑張ることができそうなこと、続けて行けそうなことは何でしょうか。そこに将来の道へのヒントがあるかもしれません。
  • 2021年4月 「「人々のしあわせにつながる家政学」をめざして」
    東京家政学院大学は2年後に100周年を迎えますが、創立当初から変わらない想いは「人々のしあわせにつながる家政学」です。また、自然科学・社会科学・人文科学を基盤とする実践的な総合科学である「家政学」は、まさに現代の科学と言えましょう。この1年で大きく社会が変わり、働き方にも、生活スタイルにも変化が求められています。そんな時代だからこそ、家政学が見直されています。私たちが考える「家政学」は、多様な価値観に基づいて、個人と社会、あるいは家庭と社会とをつなぐ総合的な学問です。本学の5学科の中には、これからの時代に求められる多彩な学びがあります。高校生の皆さん、保護者の皆様、本学のオープンキャンパスにどうぞご参加ください。