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家政学を取り入れながら住む人の暮らしを考える建築士になりたい

在学生

生活デザイン学科

矢嶋 なつき

「家政学」を通じて建築を学べるカリキュラムが魅力

東京家政学院大学 生活デザイン学科へ入学を決めた理由を教えてください。

もともと祖父が建築士だったこともあり、小さい頃から不動産のチラシに載っている間取りを眺めては「こんな家具を置きたいな」「こんな家が建ったらいいな」と想像するのが好きでした。いつしか自分が思い描いた家を建ててみたい!と夢が膨らんでいき、建築の道を志していました。

その後、中学生のときに図書室で見つけた、インテリアプランナーについての本を読んだことがきっかけで、具体的な進路として興味を持ち始めました。建築の分野は男性中心の世界をイメージしていたのですが、本学の女子大学という環境や、人々の暮らしにつながる「家政学」を通じて建築を学べるカリキュラムに魅力を感じ、志望しました。

東京家政学院大学 生活デザイン学科だからこそ学べたこと

本学科だからこそ学べたことを教えてください。

建築科目だけでなく園芸科目を学べることは、本学科ならではだと思います。建築のカリキュラムの中でガーデニング実習やエクステリア演習といった講義を通じて「植物の知識」や「住空間につながる植物の利用方法」などを学べるのは、そこに暮らす人々の生活まで視野に入れて学ぶ家政学の視点を持つからこそです。実際に植物を育てながら学べるのも、豊かな自然に囲まれた本学のキャンパスならではかもしれません。「お庭を素敵にしたい」「家の周りに植物を植えたい」そんな人の暮らしに寄り添う住居空間を設計するため、園芸は建築の分野にとっても欠かせない学問の一つのように感じています。

また本学科に進学したことで、夢だった建築分野の仕事に、より具体的に近づけていると実感しています。図面の引き方や設計の考え方、模型の作り方など、専門分野を基礎からしっかり教えてもらうことで、できることがどんどん増えていきます。提出した課題に対して先生からアドバイスをもらい、何度も修正を重ねていく作業は大変なときもありますが、それでも挫けずにやり抜けるのは「好きなことができている楽しさ」があるからだと思います。それに学生同士の発表やディスカッションを通じて自分では思いつかなかったようなデザインのアイディアをもらえたときは学びが深まりますね。図面を引きながら、自分が思い描いた家を形にしていく作業が一番楽しいです。

入学後に変化した、自分の将来像と家政学への捉え方

入学してから、変わったことはありますか?

建築士になってハウスメーカーで住宅の設計をしたい、という明確な目標ができました。入学前は漠然と、インテリアプランナーになりたい、そのための資格を取得したいと思っていましたが、建築士になればインテリアプランナーとしての仕事はもちろん、建築全般の仕事を手がけられます。

そのことに気づけたのも、生活デザインの基礎を幅広く学んだ後、専門的な知識や実践力を身につけられる本学科の学びがあったからこそでした。住んでいてワクワクする住宅を作り、住む人の理想の家を設計したい。子どもの頃から描いていた将来を実現する道が拓けたように思います。

また「家政学」の捉え方も変化しました。「家政学」と聞くと、入学前は、服飾や食物のイメージが強かったのですが、建築も住居のデザインなどを通じて、人々の暮らしを支える家政学の一部であることを実感しています。エクステリアと言われる分野の園芸科目を学べるのもその一例ですよね。家政学の視点で建築を捉えることで、住む人の暮らしを考えた建築デザインを学べていると実感します。

受験生へメッセージ

最後に、受験生にメッセージをお願いします。

毎日、好きなことを伸び伸びと学ぶことができ、キャンパスライフはとても楽しいです。課題や授業は学びがいがありますし、一人では取り組むのが難しいことも、女子大学ならではの仲の良さや助け合いによって乗り越えられているなと思います。自分にないアイディアを友人から学んだり、気づきを得たり。将来に向けてお互いに切磋琢磨できるところも本学科の魅力の一つですね。それは、先生との関係でも同じです。私は、高校生で初めて本学を訪れた際に、先輩から、アットホームで先生とお話しやすいところがこの大学の魅力だと伺ったのですが、実際、その通りでした。大学生になるまでは、先生に積極的に質問をできるタイプではなかったのですが、この雰囲気の中で、先生にも自分から気軽に質問できるようになり、その環境が、自分の成長にもつながっていると実感します。高校生の皆さんにも、ぜひこの雰囲気を知って頂きたいです。

取材・執筆:貝津美里

生活デザイン学科
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